この話を見るとかわいい動物をすててしまうのは心痛くないのかと感じてしまいます。
その日、捨て犬や野良犬の保護活動を積極的に行っている団体「Hope For Paws」の元に、ロサンゼルスの郊外で
とても身体の弱った子犬がいると連絡を受け、さっそく彼らはその保護に向かいます。
言われていた場所に到着して周りを確かめてみると、子犬の姿はありません。しかし、しばらくして、ゴミ捨て場の端の方に何かがうごめく姿が。そこには目を疑いたくなるような、あまりに悲惨な子犬の姿がありました。伸び放題になった被毛は、ひどい悪臭を放つほど汚れていて、顔を見ると目が白く濁っていました。人に怯え、たったひとりで孤独にうずくまるそのあまりの姿に、職員さんの目に涙が溢れます。
一刻も早く保護しようと彼女に手を差し伸べるのですが、彼女は人に怯えてそこから動こうとしませんでした。
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ですがその弱った姿から、一刻も早く保護しなければ命に関わるかもしれません。
「Hope For Paws」の職員さんは、怯える彼女に優しく触れ、害はないと安心させます。
そしてその時に彼女に「フィオーナ」と名付けました。「フィオーナ」は明るい、白いという意味のケルト語由来の名前です。家に連れて帰ってまずはすぐに、彼女の汚れた被毛をカットします。
彼女の身体は、これまで見たことの無い程のノミに冒されていました。もうどこが苦しいのか分からないくらい、彼女の日々は地獄だったことが伺えます。
そして何よりも気になったのが、フィオーナの白く濁った眼。病院に連れていって分かったのは、彼女は100%目が見えていないという悲しい結果でした。
ですが、今ならまだ治せる見込みがあると踏んだ獣医さんはさっそく手術にとりかかります。”神様、どうかフィオーナにもう一度光を下さい”数時間に及ぶ手術は無事成功、少しずつですが彼女はその失った視力を徐々に取り戻していきました。
そして…
数日後、彼女の視力は完全に回復、汚れてノミだらけだった体もすっかりきれいになりました。
彼女の被毛は鮮やかな白。「フィオーナ」という名前に込められた願いが、たくさんの人の助けや思いをもってようやと叶えることが出来ました。
数週間後、フィオーナはミシェル・クリス夫妻に引き取られ、他のたくさんのワンちゃん達と一緒に今も幸せに暮らしています。
彼女を救ってくれた「Hope For Paws」の職員さんや、たくさんの人々には本当に頭が下がる思いでいっぱいになります。かわいい動物を最後までかわいがってください。本当に素晴らしい家族なのですから。
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