高3の秋の事なんですが・・・・。
大好きだったおじいちゃんが亡くなったんです。
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母方の祖父で私は父と仲が悪く、あまり好きじゃなかったので父に怒られたり殴られたりした時はいつもおじいちゃんの家に逃げていました。
高校生になってもボロボロ泣いて飛び込んでくる私におじいちゃんは何も聞かずにたくさん用意してあるお菓子を目の前に出しては
「そんなに泣かないでいいから、これ食べてお茶でも飲め!!!!」と慰めてくれていたんです。
仕事熱心であんなに元気だったおじいちゃんも3年前に膵臓癌で亡くなったんです。最近おばあちゃんと2人で、おじいちゃんの使っていた農作業用具の物置を掃除していたら見覚えのあるタバコ入れが落ちていたんです。
病気になってから家族に喫煙をとめられていたにもかかわらずきっと物置に隠れてこっそり吸っていたんじゃないかと思います。おじいちゃんらしいなと感じました。
小さい頃からいつも見ていた青いタバコ入れが物置にポツンと落ちているのを見て私は涙が止まりませんでした。たまに大声で怒鳴っても、私にはいつも優しかったおじいちゃん。
昏睡状態に入る何日か前に私に笑いかけながら言おうとした言葉は何だったのか聞きたいことも話したいこともまだまだいっぱいありました。
3年経った今でも、ぶどう畑に行けば青いタバコ入れを胸ポケットに入れたおじいちゃんが働いているんじゃないかと思ったりもします。
おじいちゃんのタバコ入れはお仏壇の引き出しにしまってあります。いつか私が結婚して家を出ることになったら持って行きたいと思ってます。
それだけ大切な煙草・・・・。
おじいちゃんありがとう。
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