この話はつらい病気で友人がいなくなってしまった辛い話になります。
親友のMとは幼稚園からの長い付き合いです
高校で別の学校になってもずっと変わらない関係でした
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Mはいつも笑顔で、怒ることなんてありませんでした
他の子にちょっとからかわれてもいつでも笑っていました
太陽みたいな子でした
Mと私は2人きりの時は真面目な話もたくさんしました
何か悩んでいる時いつでも私が最初に相談するのはMでした
Mの1番の相談相手も私だったと思います
私が相談した時、いつでもMは「大丈夫だよ」と言ってくれました
Mのその言葉でいつも私は安心出来ました
どんなに落ち込んでいても、不安があっても、大丈夫と思えました
Mと部屋で話をしていた時でした
Mは「実は来月入院することになったの」と言い出しました
驚く私にまるで他人事みたいに「乳ガンになっちゃった」と続けました
「初期だから全然大丈夫だよ」と笑って言うMの言葉を信じるしかありませんでした・・・。
Mは入院して手術を受けました
私はMの負担にならないように出来るだけお見舞いに行きました
病室での彼女はそれまでと変わらない笑顔でした
しかし病魔はMの体を蝕んでいたのです
手術が終わって退院予定日になってもMは退院出来ませんでした
「ちょっと延びただけだから大丈夫」とMは笑っていたけれど衰弱しているのは明らかでした
Mはそのまま退院することなく天国へ旅立ってしまいました
最後に会った日、弱弱しく私の手を握りながら「大丈夫」とMは言いました
でもその目には涙が光っていました
私が初めてみたMの涙でした
Mがいなくなってしまった今、何か悩んだ時は空を見上げるようになりました
「大丈夫」と言うとMの笑顔が浮かんで頑張れる気がするから・・・。
本当に乳がんは身近で起こりうる病気です。だからこそ女性は早期発見を出来るように定期的に乳がん検診を受けてほしいです。
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