おばあちゃんのスケッチブックの話をさせていただきます。
おばあちゃんが弱ってきて、寝たきりになった時に私は遊び盛りだったので病院へ見舞いにも行かなかったんです。
母からはもう何もわからなくなってしまって意識もないんだよ。
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いよいよだと聞かされてに心苦しく思い顔見せに行くことにしました。
病室に入ると、やせ細ってしまった姿のおばあちゃんがいました。
母に「手にぎってあげなさい」といわれてそっと握ると意識のないはずのおばあちゃんが手を強く握り返してきて、目からは涙が出てきました。
握った手のぬくもりから、幼い頃手をつないでいろいろなところに連れて行ってもらった記憶か蘇って私も号泣してしまいました。
おばあちゃんがなくなったあとに遺品の中からスケッチブックが出てきました。
まだ意識のあった頃に病室で書いたと思われるそれには私や、孫たちの絵で埋まっていました。
なんでもっと元気な時に行かなかったのかと後悔です・・・・・。
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