私は3歳のときにお父さんを亡くしたそうです。
それ以来、私をひとりで育ててくれたお母さんも私が中学3年生の時に突然の心臓病で亡くなったんです・・・。
その日のことなんですが書かせて下さい。
近所のスーパーに勤めていたお母さんなんですが私が学校から帰ると勤めを早退したお母さんは布団で寝ていたんです。
「お母さん、どうしたの???大丈夫?」と聞くと
「心配しないでもいいよのよ。ちょっと風邪をこじらせただけだからさ」
とか細い声で答えてくれました・・・。
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お母さんは昨日からなにも食べてない様子だったので
「なにか買ってこようか???」と聞くと
「期末試験中で大変なのにいいの?」
「もしよかったらお母さんリンゴが食べたい」
「じゃあ、すぐ買ってくるね」
しかし・・・。私がリンゴを買って家に着いたときにはお母さんはもう冷たくなっていました。
枕元にほんのわずかな時間に苦しみながら書いたお母さんの言葉の走り書きがありました。
「OOひとりになってもお母さんお父さんはいつも守っているよ。ありがとう」
とありました。
それ以来リンゴを見ると食べることもできなくなりました。
私にとってのこの季節はただリンゴをにぎりしめながら泣きつづけた日々の思い出なのです。
本当に1人になってしまったつらい季節・・・。
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