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救急箱

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僕は高校を卒業し救急箱のセールスをする。
好きで選んだ仕事ではなく不況で就職難と言う事もあり・・・
僕は人見知りもあり、なかなか仕事に馴染めず、ノルマをこなせずいた。
そんな頃、新規契約を集めに出て一人のお婆ちゃんと知り合う。
お婆ちゃんは別契約があるにも関わらず、僕と契約してくれた。
僕は、これを期にお婆ちゃんと月に一度会う。
と言っても、お婆ちゃんは一人暮らし薬など減る事もなく・・・ただの茶のみ友達となる。
毎月10日に行くと、お婆さんは満面の笑みで僕を迎えてくれる。
お婆さんは薬箱そっちのけで、饅頭に羊羹・・・
お昼時なら、ご飯までご馳走してくれた。
お婆さんは僕を孫にダブらせ・・・
僕は、お婆さんを自分の祖母のように感じ・・・
そんな関係も三年を過ぎ・・・お婆ちゃんが日増しに老いてゆく

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僕は、そんなお婆さんを安じ家族に連絡するよう進めた・・・
しかし何ヶ月過ぎても一人暮らしは続いてた。
僕は出来る限りで、月1を月3に訪れる。
お婆ちゃん「今度は20日に来るね・・・」
僕が20日に来て見ると、お婆ちゃんはコタツに座椅子・・・、ほんのりと温かみを残し・・・
ちょっと遅かった・・・?待ちきれなかった・・・?もっと一緒に話したかったな。
茶のみ契約も今日で終わりだね。
おばあちゃん。

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