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大好きなお父さんがガンになった悲しい話

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大好きなお父さんへ。

大好きなお父さんは、私たち姉妹が小さかった頃からいろいろな所へ連れて行ってくれましたね・・・。

私はそんなお父さんが大好きでした・・・。

春は大きな公園で花見も楽しかったな・・・。

お母さんの作るお弁当をみんなで食べて芝滑りをしてさ。

そして夏は海にプールのキャンプにバーべキュー。

私は泳ぎはあまり得意ではなかったけど、朝から夕方まで思い切り遊んで帰りの車では疲れて寝ていました・・・。

運転いつもありがとうね。

秋になったら・・・。

登山に紅葉を見に行きましたね。

モミジやいちょうの葉っぱをノートに挟んで持って帰ったりしてあそんだなー。そしてどんぐりをたくさん拾ったり。

冬はスキーに行きましたね・・・。

まだ外が暗いうちから車で出かけることは、なんだか特別な感じがしてドキドキしたものです・・・。

そしてゲレンデでの雪が最高に楽しかったな。

ほかにも、釣り、ボーリング、カラオケ、潮干狩り、遊園地、動物園、水族館にもいったね。

お父さんとは楽しい思い出しかないです。

高校受験や大学受験、一人暮らしを決めた時も、お前がよく考えて決めたことならと賛成し応援してくれましたね。

でも本当は寂しかったんだよ・・・。

引越しも最後まで手伝ってくれててさ・・・。

夕飯にお弁当を買ってくれて、またなと帰って行く姿はさみしそうに見えました・・・。

私は初めての一人暮らしを始める部屋で、みんながいる家に一人でいるのと、本当に一人でいるのとの違いを実感あいたな。

さみしくて泣きながら、お父さんが買ってくれたお弁当を食べました。

親孝行らしいことは何一つできぬまま社会人になろうとしていた矢先に・・・。

大学4年生の冬に、朝早く母から電話がかかってきました・・・。

お父さんが癌だってと・・・。

体中に転移していて、余命半年だったと・・・。

気づいたらボロボロ泣いていて・・・・。

どうしたらいいかわかりませんでした。

私はこの頃、半月後に国家試験を控えていましたが・・・。

母と話して、国家試験が終わったらすぐに帰省することになりました・・・。

私は国家試験の勉強は全然頭に入ってこずに・・・・。

気がつくとお父さんのことを考えてて・・・。

周りの友達や彼氏に支えられ、どうにか勉強することができましたよ。

国家試験はなんとか合格できました・・・・。

そして就職先も決まっていましたが、実家からは離れた場所で新人時代を過ごすことになると、お父さんのもとにはなかなか帰れそうにありません・・・。

就職先にも思い切って本当のことを話してみましたが、新人さんは研修や残業で忙しいと言われました・・・。

私はいろいろ悩みましたが、就職は辞退し、実家に帰りお父さんの看病をすることにしました。

仕事はやる気があればいつでもできるけど、お父さんと過ごす時間はあと少ししかないのですから。

癌だとわかってから初めて会うお父さんの姿が・・・。

13年以上経過した今でも鮮明に覚えています。

体中が痛くて、起き上がることも辛いのに、よく帰ってきたね、と笑顔で迎えてくれました。

腰が痛い、とよく口にしていたのに、職業病じゃない????

とあまり気にしてあげなかったんです。

なんでもっと早くに病院に行ったほうがいいよ、と心配できなかったんだろうかと悔やみます。

家族にだけではなく、周りの人みんなに愛情深く接する本当に優しいお父さんが、なんで癌になるの????

ねぇ・・・。なんで・・・・。

私は悔しくて、悲しくて、この世に神様はいないと思いました。

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それから、もともとあまり仲良くなかった父方の親戚と揉めたりしたけれどさ・・・。
私たちは家族4人で穏やかな時間を過ごすことができました。

1ヶ月くらい退院して家で過ごすこともできました。

癌と宣告を受けてから5ヶ月後、ゆっくりと息を引き取りました。

あれから、13年の月日が・・・。

今でもお父さんが私を呼ぶ声、優しい笑顔、簡単に浮かんできますよ。

たまに元気なお父さんと夢で会えることもあるよ・・・。

これが現実にならないかなと何回も感じてしまいます。

お父さん、私、国家資格を活かして仕事して結婚して息子と娘がいるよ?

毎日幸せに過ごしているよ?

お父さんが私にしてくれたみたいにさ。

大病もしてないけど、それはきっとお父さんが天から守ってくれてるんだよね?

お父さんが私たちにしてくれたみたいに、子どもたちといろいろな体験をして、一緒に仲良くプライスレスな時間を作っているよ?

お父さんに親孝行は何もできなかったけど、私がそちらにいったときには何かできるといいなと考えているんだ。

だから、私にそのときがきたら、必ず迎えにきてね?

約束だよ!?

今度こそ、ちゃんと伝えるからね、ありがとうと、大好きの気持ちだよ。

それまでは、私のことを見守っていてください・・・。

本当にありがとう。

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