我が身を呈して騎手を守った「ライバコウハク号」の泣ける話になります。
ライバコウハクは京都大障害(春)をレコードで勝利して春秋連覇するなど1980年代に障害レースで活躍した競走馬です。
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1987年暮れの中山大障害でのこと。同レースでは4度の2着が続き同年春は4着でした。大竹柵と呼ばれる障害の壁を飛越し次の大土塁障害を越えようとした瞬間後ろの肢が鈍い音を立てて骨折大きくバランスを崩しながらもライバコウハクは障害を飛び越えますが着地はできず人馬は崩れ落ちてしまいました。
大土塁障害の高さは約140センチもあり障害手前から見ると転倒した騎手は完全に死角となりますがこのときライバコウハクは激痛に耐えながら前肢を突っ張り立ち障害と騎手の間に立ちはだかり後続の馬に騎手が踏まれないように守ったのです。後続の馬が無事通過したあと、ライバコウハクは馬運車が到着する前にコース上で息絶えました。騎乗していた大江原騎手は「命を懸けて守ってくれた馬をぼくは忘れることができない」と語りライバコウハクの写真をずっと部屋に飾っていたそうです。
こんなにも優しい競走馬・・・・。本当に感動し涙しました。
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