我が家の猫の話になります。
我が家の猫は猫なのに走っても人間に追い付かれて捕まるくらいトロかったんです。そこもまたかわいくてさ。15年くらい生きたけど子供の頃からそうだった。
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でもあまり人に近寄らなかったな。
いつも母親と寝てたんだ。
実家には常時3匹くらい猫がいたけど最後にはその猫だけになってた。みんな病気で亡くなったり弱ってどこかに行ったりした。実家の猫がその猫だけになってから2年ほどたった2010年、正月に俺は里帰りした。
正月を実家で過ごして次の日帰るってなったときその猫が俺の布団に入ってきた。なんだ珍しいなーなんて思いながら一緒に寝たんだ。
その次の年、2011年の正月は仕事で実家に帰れなかった。
そして3月のあの出来事・・・・。
震災で実家は被災し流された。実家に独りで住んでた母親は猫と一緒に亡くなってた。猫の遺体は母親と一緒に墓に埋葬した。
それまで一度も一緒に寝たことなんかなかったのに。今生(こんじょう)の別れだって猫は悟ってたのかな。
もし死んだ人と話せるなら母親と猫に正月帰らなかったことを謝りたい。
震災から3年たった今でも後悔してる。
本当になんでこんな後悔しかしないんだろうと今でも自分を責めている。
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