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感動する話

自分で心を閉ざしていただけ

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高校生の時の話になります。この時期に嫌な事があったので書かせて下さい・・・。
私はクラス全員から冷たい目で見られてるような気がした。
学校帰りの夕方、運悪く朝は晴れていたのに・・・。
どしゃ降りの雨が降ってきた。

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バス停で濡れ、バスを降りる時濡れた床に足を取られて・・・。
豪快にぶっ倒れたんだ。
バスの運転手が面倒くさそうに「大丈夫か?」の一言だけ。
その顔がひどく冷淡に見えてさ・・・。
返事もせず、慌ててバスを降りる俺・・・。
まだ強く雨が降っている。
傘など持ってない俺。
転んでドロドロだしどうでもいいわと歩き出すと背後から
声をかけられた「あの~○○寺に行きたいんですが」
眼鏡をかけた初老のおじさんと妻らしき人・・・・。
うっとおしく思いながらも丁寧に道を教える俺。
足早に帰ろうとしたら、
「行き先途中まで一緒に行きませんか」とおじさん
俺が不機嫌な顔で断っても
「まぁいいじゃないですか」とニコニコしながら傘に入れてくれたおじさん。
体の大きい俺。おじさんの傘は小さく、肩がはみ出て濡れてしまう
俺が濡れたら悪いので走って帰りますと言っても、「濡れついで。道もわからないしつきあってくださいな」寺は一本道なんだけどな。
そうこうしてるうちに俺の家の前まで来た
「ありがとうございました。寺はすぐそこです」と礼を言うと、おじさんは
「ありがとう助かったよ。風邪ひくからすぐ体ふきなよ。じゃあね」と、寺に向かい歩き始めた。
なぜか小さくなっていくおじさんの背中を
眺めていた俺。おじさんの奥さんの声が聞こえたんだよね
「お父さん、寺なんか行ってどうするんですか(笑)もう閉まってるだろうし」おじさん傘に俺を入れるため
行きたくもない寺まで歩いてくれたのかな。
雨で冷たくなったはずなのに
なぜか俺の体があったかくなるような感じがしました。
この時期は自分で心を閉ざしていただけな気がしました。

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