おれは大切な彼女のために医者になると決めたんだ・・・。
この話はもう2年も前の話になるんだけどさ・・・。
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その頃俺は医学生だったんだよ。かわいい彼女もいた。
世の中にこれ以上いい女はいないと思うくらいの女だったんだよ
自慢の彼女だった。
しかし、彼女は若いのにもかかわらず、突如として静脈血栓塞栓症でこの世を去ったんだ。
その時のおれは相当精神不安定に陥っていたと思う。
葬式のとき彼女の母親が俺にこう告げたんだ。
「あの子、亡くなる直前にあなた宛てにこんな言葉を言ったわ・・・」って・・・
『○○君は易しいね。私が死んだら相当落ち込むかもしれないけど、落ち込んじゃだめよ。ずっと一緒なんだから。私のような人をたくさん救ってね』と・・・。
そしてそのまま眠るように亡くなったらしいんだ。
その彼女の言葉を聞いた俺は、涙が溢れ出してきたよ。
今までにない量だったさ。
彼女の最後の言葉に俺のことで、つまり俺のことが一番大切にしてくれたなんて思うとけいに溢れてきた・・・。
俺はその時亡き彼女に誓ったよ。
お前の命は絶対に無駄にしない！とさ。
そして今現在、俺は心臓外科医をやっているんだ。
もうあんな悲しい結末は経験したくないらでもあり、彼女に誓ったからでもある。
時々彼女は、俺の夢の中に出てきてとびっきりの笑顔をみせてくれるんだ。その最高の笑顔は俺の活躍を祝福してくれるんだよ・・・。
そして俺を立派な医師になるための道に導いてくれるのだ・・・。
だからおれは生きているうちは頑張るよ！
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