いきなり電話が母親からありお父さんが…死んでたってさと…。
死んだじゃなくて、死んでたみたいなんだ・・・。
親父とは小さい頃に離婚しててまともに会話すらした事がなく思い出もないんだけどさ。
借金背おって自分の事しか考えず家族はそっちのけだったみたい。
とにかく自分本位でおふくろはいつも愚痴ばかり溢してた記憶しかないな。
ただ、そんな親父の小さい頃の話しを聞くと母親に捨てられ施設で育ったらしいんだ。
愛情に欠けて生きてきたから仕方ないのかと思った時もあったんだよな。
そしてお祖父さんは帰化申請をした朝鮮人なんだ。
小さい頃から「朝鮮人はあっちいけ！！！」
とバカにされてたらしいんだ。
自分も親になって少しは親父の気持ちも分かり始めた時であったからなんか混みあげるものがあったな。
最後に会ったのは5年前くらいかな？
子供と一緒に飯を食いに。
相変わらず何一つ喋らず黙々と食べ終わって帰ったっけな。
糖尿病で病院に行く金もなくインスリンを半年も打たず部屋にはチョコとかコーラが大量だったんだ。
座椅子に座ったまま苦しんだ形跡もなく10日後に発見されたみたい。
新年迎える前日だったらしいんだ。
スポンサーリンク
台所には甘口のカレーの作りかけの後があった。
ちゃんと作っておいてやったよ…。ちゃんと食ってやったよ…
何故か涙が止まらなかった。
なんで言ってくれなかった！
最後の最後まで迷惑かけやがってさ！
一緒に酒飲みたかったなー、
温泉行きたかったなー・・・。
親父らしい最後だったのかもしれないな…。
最後に・・・・。言えなかったどありがとう。
スポンサーリンク
母親のこと
