不潔な生徒の本当の姿の話 前編です。
この話は先生がどうしても好きになれない児童が1人いた話になります。
スポンサーリンク
その少年は、一人服装が不潔でだらしなかったんです。その服装は常に・・・。
中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていたくらいでした・・・。
あるとき、少年の一年生の記録が目にとまりました。
1年・朗らかで、友達が好きで人にも親切ですね。べんきょうも頑張ってますね。
間違いだ。
他の子の記録に違いないと信じ込んでいました。
2年・母親が病気で世話をしなければならず、学校に遅刻する。
3年・・母親の病気が悪くなり疲れていて教室で居眠りをするように・・・。
3年(三学期)・・母親が死・・・。
希望を失い、悲しんでいる・・・。
4年・父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子供に暴力を振るうように。
先生の胸に激しい痛みが走った瞬間でした。
ダメと決め付けていた子が突然、悲しみを生き抜いている生身の人間として、自分の前に立ち現れてきたのだ。
そして・・・・。
放課後先生は少年に声をかけた。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?分からないところは教えてあげるから」
少年は初めて笑顔をみせた瞬間でもあった。
それから毎日少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けたんです。
授業で少年が初めて手を挙げたとき、先生に大きな喜びが沸き起こった。
少年は自信を持ち始めていたんです。
後編へ
スポンサーリンク