私と18年間過ごした雑種犬の泣ける話です...
言うことも聞かないし犬らしいリアクションも少なく、
ただただ所定の場所に座り行き交う人を睨みつける...
当時は本当に不安になって獣医に耳が聞こえてるか検査に連れて行ったくらい...
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愛嬌というものが皆無でお手やおすわりも覚えなかった...
ムカつく犬だったなー...「マサル!」って読んでもシカト...
「おい!」って軽く小突いてもシカト...
散歩とメシの時は目を合わせずに尻尾だけ振ってるし...
だからあいつが病気になって入院した時はスゲー不安だった...
痛がったり苦しがったりのリアクションを先生にわかるかな?とか
辛くても空中睨みつけるだけで我慢してんじゃないのかな?とか考えてたら眠れなかった...
病気のせいで記憶障害起こしてる可能性があるって医者から聞いた時、目の前が真っ暗になったよ...
生まれた時から一緒だった私の事も忘れてんのかなって思うと怖くて仕方がなかった...
もう助からないってわかって、せめて最後は自宅でゆっくりさせてやろうって事になって、
私が病院まで迎えに行った...
おそるおそるマサルの檻に近づいて、
我ながら頼りねーって思うくらい情けない声で「マサル…」って呼んでみた...
そしたらさ、横になってゼェゼェしてたマサルがゆっくり体を起こしてくれたんだよな...
それだけじゃなくて、私の方に近づいて声にならない声で、口パクだったけど「ワン」って吠えてくれた...
もう今まで堪えてた涙がそこで一気に溢れた...
マサルに泣かされたのはそれがはじめてだった...
それから3日くらいでマサルは息をひきとった...
ホントムカつく犬だったなー...学校の同級生にも親にもあんなに泣かされた事ないっての...
私のはじめての友達で兄弟だった...
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