俺の親父はおれが26の時の悲しい話になります。
直腸癌から肝臓への転移で死んでもうた。
モルヒネで延命したため死に際は最悪だった。
でも俺は泣かなかったんだ。何でかと言うと・・・・。
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「人前で泣くな」
が口癖だった親父の言いつけを遺言と思い絶対泣かなかった。
親父は若いころから苦労しかしていない。
祖母(親父の母)は、親父が20才の時に死んだ。
祖父はアル中で祖母の後を追うように3年後に死んだ。
親父は長男で下に兄弟姉妹が7人も居たんだ。
一番下は乳飲み子だった。
この子を断腸の思いで養子にだした。
そして他の兄弟姉妹を親戚に頼み込んで育て上げた。
(主に天草取りでで生計を立てたため片耳はつぶれていた)
その苦労を思うと泣けそうになったが、
俺は、兎に角、絶対に泣かなかった。
その後、親父は結婚し俺と姉を授かりとても幸せそうに毎日を送っていた。
苦労話も結構楽しそうに語って俺たちに教えた。
貧乏でもとてもポジティブだった。
他人の相談にも自分事のようにのっていた。
今、俺は2人の男の父となった。
口癖は「男は人前で泣いてはいけない」だ。
俺は子に面倒など一切見てもらう気はない。
嫁も孫も見せてくれなくて良い。
親父は俺に人生というものを教えてくれた。
「今、幸せならそれで良い。多くを望んではいけないのだ」
こんな悲しい話だけど最後までお付き合い有難うございました!
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