いじめられてた私を助けてくれた先生・・・。
いじめがあっても生きていれば必ずいいことはあると感じた瞬間でもある。
そんなわたしがその先生に出会ったのは中学1年生の時だった...
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先生はわたしのクラスの担任だった...
明るくて元気いっぱい...
けれど怒る時は物凄い勢いで怒る...
そんなパワフルな先生がわたしはとっても好きだった...
この先生が担任で本当に良かったと思った...
1年生の後半頃わたしはいじめを受けた...
どんなものだったかは敢えて言わない...
とても辛かったのを覚えている...
だけど先生を初めとしたどの人物にも言えなかった...
わたしは小学校の頃にもいじめを受けていてそれを解決するのがどれだけ面倒なのか知っていたからだ...
いじめっ子と何度も話し合いをさせられる...
だけどそんなことをしたって彼らの性格が直る訳でもない...
時間の無駄だと思った...
誰かに言ったら話し合いをしなければならない...
とにかくそれが嫌だったからわたしはひたすら我慢した...
そんなある時わたしは先生に呼び出された...
何だろうと思って行ってみるといじめのことがばれていた...
誰かが先生に言ったらしい...
仕方がないから白状した...
すると先生はわたしの話を頷きながら聞いてくれて途中で顔をしかめたりもしていた...
話が終わると
「大体解ったよ...彼らにはがっつり言っておかなきゃな…」
険しい顔で先生が言った...
どうやら彼らとの話し合いをさせるつもりはないらしい...
わたしは内心喜んだ...
だがその気持ちは先生の言葉に掻き消されることになる...
「何で黙っていたの?」
追求という形ではなく純粋な疑問形だった...
わたしは上手く答えられなかった...
「めんどくさい」
では済まされない...
わたしが黙っていると
「気付いてあげられなくてごめんな…」
しんみりとした先生の声が聞こえた...
あのパワフルな先生から出たものとは思えないほど...
何も言えなかった...
申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうになった...
恐る恐る顔色を窺ってみると目に少し涙が浮かんでいるように思えた...
わたしが先生の涙を見たのはこれが最初で最後だ...
いじめの問題は見事解決した...
いじめっ子たちは言葉通りがっつり叱られたらしく以後は本当に大人しくしていた...
わたしの気持ちを尊重し先生は親にいじめのことを言わなかった...
最後まで良い人だと思った...
わたしが中学2年生に進級して以来その先生と関わることはなかった...
ただ廊下でその先生と擦れ違う度いつも胸が痛んだ...
先生の涙は中学校はとっくに卒業した今も忘れられない...
多分これからも...
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昔のいじめ話
いじめはこの世から無くしたい