こんなつらくて悲しい恋愛ありますか?
彼が・・・・。私の大好きな君も私を好きでいてくれたと知って本当に嬉しかったです。
明るくて楽しくてクラスのムードメーカーの君、私にとって太陽みたいな存在でした。
恋人になって君が初めて私に弱音を漏らしたとき。
「お前が考えてるほど俺は良い奴じゃない」って。
私は、何を言ってるんだって笑った。
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君はすごく優しくて良い人だから。
君は私と付き合ってからどんどん弱くなりました。
君の悪い癖は、「俺のこと嫌だって思った?」って私に聞いてくること。
そんなこと思うわけないのに変な人だな。
いつもそう思っては、大丈夫だよって君を慰めました。
泣きながら私に「好き」って言ってくれる君は可愛くていつものかっこいい君とのギャップもあって私はますます君が好きになりました。
そんな気持ちを上手く伝えられなかった私が悪いんだと思います。君は突然泣いたりするようになって、病院に行ったらうつ病だって。
それを知った君は、
更に塞ぎこんでしまいました。
私に迷惑がかかるから別れようって辛そうに言いましたね。それでも私は嫌だって言い張りました。君を守りたくて仕方なかった。
愛していました・・・。
優しくて、いつも私の幸せを一番に考えてくれた君を、私は手離したくなかったんです。私の身勝手な思いで、君を繋ぎ止めただけなんです。
私の前では明るく元気に振る舞ってくれた君の左手首に小さな切り傷が目立つようになりました。
やめてよって泣きながら君を叱ったら、ごめんって泣きながら私に謝ったね。ごめんって言うべきなのは私の方でした。私が君に無理をさせていたのに。
私はまだ、明るいムードメーカーな君を諦められなかったんです。
君が変わっていくのが嫌だったのかもしれません。そんな私の卑怯な心が、人の感情に敏感な君には、はっきり伝わっていたんでしょうね。
車道に駆け出して車に跳ねられてもう半年も君は眠ったままです。
自殺未遂なんて聞いた時には悲しみより怒りの方が強かった。
私はあんなに君を支えたのにって、身勝手な考えで目覚めない君に怒鳴りました。
そんな私に君のお母さんは泣きながら謝ってくれました。
君の優しさはお母さんに似たんですね。
それから君の書いた遺書を読みました。
私への愛とお詫びの言葉でいっぱい。「こんな俺を愛してくれてありがとう」ってそれはこっちのセリフです。
それで初めて私は自分がどれほど卑怯で弱い人間なのかを知りました。
君なんかよりずっと弱い私。君がいない、生きていけない私です。
早く起き、私を叱ってください・・・。
もうすぐ、お互い18歳になりますね。未だに君は目を覚まさないけど私は結婚式場のパンフレットを見るの毎日の楽しみです。受験する大学も決まったし、学生の新妻なんて素敵でしょう?
あとは、君が起きるのを待つだけです。
お医者さんに何て言われても私だけはずっと君の側についててあげるつもりです。
弱くて優し、私だけの君。そろそろ起きて。
もう夏だよ。7月になったら、一緒に海に行きたいな。
こんなに待ってるにバカ・・・。
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