もう10年も前の話の悲しい話です...
私が京都の大学生だった頃の話なんですが・・・。
男2人、女2人の4人組でいつも一緒に遊んでいたんだ...
そんな私たちが4回生になり、めでたく全員就職先も決まったんだ...
「もうこうしてみんなで遊べるのも残り僅かだなー」
と4回生の後期は話していたなあ...
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そして卒業が近付いて来た2月頃、急に4人の内の2人が「結婚する」と言い出したよ...
私を含む残り2人は、びっくりしつつも心から祝福したよ...それに凄く羨ましかったよ...
残された2人で、
「何か羨まし過ぎるから、私たちも結婚しようか?」
なんて言っていたら、
「じゃあさ-、お互い30歳になってもまだ独身だったら結婚しようね」
という話になったんだ...
ありがちな話で恥ずかしいんだけどね...
そんなこんなで私たちが26歳になった頃に...
暫く振りに仮フィアンセ(W)に会った...
「あと5年で結婚するハメになっちゃうよ...結婚の予定ないのかよ」と聞いたら、
「全くナシ」だって...
お互い笑いつつも、私は少しホッとしていた...
この時『あ、私本気でこの娘に惚れてるのか!』と気が付いた...
その1ヵ月後くらいかな...脳内フィアンセが交通事故に遭ったのは...
即死だった...もうだめ...半狂乱みたくなっちゃって...仕事も長期休暇になった...
何もする気にならなくて、完全に引き篭もり化してしまったんだ...
そんな私を助けてくれたのは、例の夫婦だったんだ...
他県に住んでいるのに毎週、私の様子を見に来てくれて...
偶には仕事休んでまで来てくれて...
「うっとーしい!もう来ないでくれ!」
なんて言ってしまっても懲りずに来てくれて...
無理矢理、一緒に酒を飲みに連れ出してくれて...
私が何とか仕事に復帰した時なんか、号泣してくれちゃって...
考えたらあいつらだって私と同じくらい悲しかったはずなのに...
今は毎晩思うよ...ありがとなって...本当にありがとなって...
お前らに見捨てられてたら私、狂い過ぎて自殺していたかもしれない...
救ってくれてありがとな...
そんで、脳内フィアンセよ...
もうとっくに30歳は過ぎちゃったけど、私結婚することになったよ...
だから約束は守れないんだ...
まあ半分以上、冗談みたいな約束だったけどな(笑)...
見ていてくれよ...あいつらに負けないくらい仲の良い夫婦になってやるからさ...
本当に泣いたよ・・・。
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