2人を引き裂く悲しい恋愛話です・・・。
友達の遠距離恋愛の悲しい話になります。
二人はわたしと同じ大学の良き友達でした。
就職してからは遠距離恋愛でした。
青森県と熊本県でした・・・。
彼の仕事は営業職で、三年はあちこち移動するという話でした。
彼は三年経って落ち着いたら結婚するつもりだと言っていました・・・。
彼はかのじょの家族と会ったことがありませんでした・・・。
しかし二人にとってこれまでなんの支障もなくて、
かのじょも彼氏の存在を電話では両親に話していました。
しかし、それは突然訪れました。
ある日を境に彼はかのじょと連絡が取れなくなりました・・・。
彼は悩みました。
「新しい彼でも出来たのかな????アイツ、おれが上司との付き合いでキャバクラ行ったのすげー気にしてたから。」
彼は落ち込みました・・・。
そのあとすぐ電話やメールもつながらなくなりました・・・。
(現在この電話番号は使われておりません)
彼はついにうつ病になり会社を辞めてしまいました。
家に帰り休養をとっていました・・・。
それから一年後、わたしの大学の当時担任だった先生が
退職するという話を聞き、みんなで遊びにいきました。
もちろん彼もいっしょにさ。
先生はわたしたちを満面の笑みで迎えてくれましたが
彼を見た先生の顔色は急に変わり、「元気出しな」といいました。
彼は先生の胸ぐらを掴み、こういいました。
「先生、先生は何か知ってるの?」
そういうと先生の暗かった顔は
ひょんとした顔になった。
「何も知らないのかい?」
「かのじょのこと?」
「しんだよ」
「・・・・」
彼の顔は無表情だった。
しかし彼はその時の気持ちを帰り道でわたしに教えてくれた。
その時に彼はびっくりしたらしい。
でもそれと同時に
なんとなく知っていたような、
別れたわけではなくてほっとしたような、
世界に取り残されたような、
そんな気持ちになったそうだ。
その次の日わたしと彼と
二人でかのじょの家に向かった。
大学は埼玉でかのじょの家は博多だったから
すごくすごく遠かった。
彼ははじめてかのじょの家に行った。
4年付き合っていて、それから1年半離れて
ようやくたどり着いたかのじょの家。
かのじょは大学時代から変わらない笑顔で
わたしと彼を迎えてくれた。
太い黒縁の写真立ての中でさ。
かのじょのお母さんは彼のことを知っていた。
写真や話を娘からよく聞いていると。
はじめて会ったときに
すぐわかったといっていた。
彼は写真のかのじょに向かって話し始めた。
「ずっと言えなかったけどおれはお前が大嫌いだ。
だから天国でおれのことなんかすぐ忘れて
幸せになれよ。じゃあな馬鹿。」
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強がりなことは
鈍感なわたしにもわかった。
彼の大きな瞳から大粒の涙が流れていた。
帰りの電車の中でわたしは
こう言った。
「お前もかのじょのことなんか忘れて幸せになれよ」
その三日後、
彼は自害した。
おれは二人の大事な友達を絶対に忘れない。
ずっと言えなかったけどおれはお前が嫌いだ。
だからおれのことなんかすぐ忘れて
幸せになれよ。じゃあな馬鹿・・・。
たまに夢の中で彼が出てきてそうわたしにつぶやく
忘れられないよ。
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